思い出の中の男たち

あまい香りがただようれんげ畑の中で女学校(徳山)を卒業した私は
一人で手足をのばしながら青い高い空をじーっとみていた。

一番好きだったおばあちゃんとおぢいちゃん(祖父)の顔がうかんでくる。
いつも旅行につれていってくれたおぢいちゃん。私は「おじっちゃん」と
呼んでいた。いつも人形のように次々と綺麗な服を着せられて、
「お人形みたいに可愛らしいね」て言われていたっけ・・
しかし幼い私はなんとも感じなかった。

徳山の今宿にいた頃は庭が広くて周りに桜の木が何本か植えてあって
その枝にブランコが作ってあった。隣につるちゃんという男の子がいて遊ん
でいたが、お引越しでどこかへいっちゃった淋しさが今でも心に残っている。

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それから戦争が始まって近鉄松下のデパートの2階の隅に大写し(写真)に
された人を見た時は本当にびっくりしたのです。隣のパン屋のおとなしい
お兄さんが名前もしらず話もしたことがない方でしたが何となく私が長女の
せいかお兄さんのような気でいたのに戦争でもう帰らない人に・・
娘心に本当に戦争が嫌でしたね。
香をたくようになっていたので心で泣きながら手を合わせるのも忘れて
香を2つまみ焚いてさよならした思い出があります。
                               (続く)

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